音楽の 才能は買える

音楽が上達できない最大の理由は、練習不足でも能力などではなく、実は私たち日本人は日本語で演奏しているからなのです。

 

詳しくは〈音楽は何語!〉メトロポリタンプレス、旧“日本人はクラシック音楽をどう把握するか"傳田文夫著に詳しく書いてありますが、ここでは要点をお伝え致します。

 

例えば英語に例えてみましょう。アメリカ人はMacDonaldと言うと、私たちはその発音が分からずに聞き返すとします。そうするとアメリカ人はゆっくりと発音してくれます。それで少し理解でき「ああ、マクドナルドね」と理解します。しかしアメリカ人は決してマクドナルドとは言っていないのです。

いきなりクラシックに例えると、クラシックを勉強なされている方はショックを受けますので、ジャズで例えましょう。

ジャズはアメリカ人がやっています。アメリカ人の思考は当然英語です。つまりジャズは英語が育てた音楽なのです。つまりジャズは英語なのです。

私たちの思考は日本語です。日本人がジャズを生む事はあり得ません。当然日本語が表現しやすい音楽を育てているはずです。日本語の節回しがしやすい音楽です。そうです。邦楽、転じて演歌なんです。

 

日本語は

①高低のアクセント ②発音のリズムは曖昧 ③拍子感が曖昧 ④主語を省略 ⑤子音が極めて弱い

 

一方英語に代表される、殆どのヨーロッパの言語

❶強弱アクセント ❷リズムがハッキリ。 ❸英語-かなりハッキリ四拍子 ❹必ず主語を言う。❺子音が強い (ラテン語は八分の六拍子) 

 

❶ a) ヨーロッパの音楽は形式がハッキリしている。 主音、終始がハッキリしている。

 

  B) 一方、日本音楽は形式らしいものが脆弱。出だしが曖昧。終わりも曖昧  

 

先のMacDonaldで言ったように、実際にマクドナルドとは聴こえてなくても私たちにはMacDonaldは正確に聴こえてないために、日本語に一番近い音に置き換えてしまいます。

日本語は一音一音符で発音されます。

ラップが成り立つ西洋の言語は音素、単語、フレーズ自在にリズムを取ることができます。音符の当てはめ方は割合自由なのです。

西洋音楽を私達が演奏すると、この一音一音符を当てはめようとして努力してしまいます。

つまりフレーズ感がなくなるのです。

これらを考え、音楽を聴いてみると、一音一音の発音から流れまで、文法までもが音楽に反映されています。

 

そのしっかりした構造的な音楽に対して、私たち日本人は知らずのうちに日本語の習慣を当てはめて勉強している。

 

音楽は母国言語の習慣で作曲され、表現されています。さらに楽器もそれに都合良くできています。

 

民謡や浪曲を主体として育ててきた民族が何でヨーロッパの音楽ができるようになるか、そこを考えるべきなのです。

 

その原因の奥にははさらにとんでもない現象があった⋯。

それは

 

日本人に聴こえない音があった。

若い時代、久しぶりに練習の時間が取れ、夕方6時から楽器を持って練習を始めた。久しぶりの練習に12時頃疲れて終了にした。たまには楽器を磨こうと、耳コピーで一万回以上聴いたレコードをかけながら楽器の手入れをしたのです。

 

音が流れてきた時、「アレ!何か変だ」とステレオから流れる音に集中し始めたのです。聴けば聴くほど今まで聴いて来た音ではないことに気付き、「どうしよう!」という焦りが出てきました。

 

ステレオは音の入り口と出口と言われます。つまりカートリッジと針、そしてスピーカーケーブルです。これが変わると音が大きく違ってきます。しかし入り口出口を替えたような感じの音ではないことは承知しながら、それでもとステレオ装置を全部確かめたのです。3年くらい触ってないはずです。その通り装置はホコリが積もっていたのです。

 

泣くに泣けない涙も出ない状況に陥ったのです。「どうしよう!」

なら「違うレコードは?」、持っている他のレコードを聴いてみました。

他のレコードはすり減ってないために余計に違って聴こえてきたのです。

 

焦りまくり、朝まで他のレコード、他のレコードと聴き比べたのですが、全て違っていたのです。

これまで人生を賭けて研究してきた{音楽の現象}を紐解こうとしてきた理論が全て崩れてしまったのです。

しかし若かりし時代でしたので、年配の音楽家までが聴こえていないとは考えられませんでした。そのため、「その聴こえなかった音」は僕だけが聴こえていなかったために、これまで特殊な研究を続けて「孤軍奮闘してきてしまった」。

あまりのショックにその日以来、何も手に付かず大学と自宅との往復に終始したのです。

 

半年もするとショックも和らぎます。いつまでも結論がでないままでは研究をやめるか進めるかその決断もでません。

そこで「私だけが聴こえていなかった」から、「もし私だけに聴こえてきたら」と方向転換して考えようとしたのです。

そこには例外を作ると複雑になるので、「歴史的な過去の大音楽家も聴こえていなかった」と研究を進める事にしました。

ひたすら考え続けました。

 

それまで音楽の問題点を書き留めたカードは既に五千枚になっていました。それらの問題点を見直す作業に入りました。

 

その一年後、どうもそのような現象らしいと言うところに辿り付きました。

その半年後、はっきりとした結論に至りました。それは

古今東西、「私だけに聴こえてきた音だった」という結論です。それはレコードから新たな音が聴こえてきたその日から二年後の事でした。

 

そこで私の研究は全て元通りになったのですが、またここで「何で僕だけが聴こえてきたのか」という疑問が出てきてしまったのです。

激痛を伴って「言語」と降りてきた

「音楽の現象」の解決をさせたいと考え続ける事、その結論から約2年後、午前中に駅近くに買い物に出た帰り、菊名駅の階段の下で突然頭頂部右側から左脇腹に針のように鋭いものが体を貫いたのです。一瞬の出来事です。

激痛に息もできず、そのまま座り込んでしまったのです。痛さと息ができない苦しさを我慢してどれくらいの時間しゃがみ込んでいたかわかりませんが、ようやく痛みもやわらぎ、息ができるようになった所で立ち上がりました。

頭に血が出ていないか手を当ててみても血はついていません。脇腹も血が出ている気配がありません。

今のは何だったんだ。と空を見上げるとポッカリ浮かんだ雲が流れていました。

 

いつまでもココにはいられないので一歩踏み出したら「ゲンゴ」。二歩目また「ゲンゴ」三歩目「ゲンゴ」。歩みに会わせて「ゲンゴ」と頭に浮かぶのです。こんな痛い時に何で、と思いながら、5歩歩いただろうか6歩目だったろうか、「待てよ」ゲンゴ?「もしかして言語!」と気づいたのです。

 

それまで五千枚の問題点を纏めるキーワードに苦しんでいましたが、その「言語」というワードを当てはめてみたのです。大きな代表的な項目は全てが言語に当てはまるのです。

しかもその下の項目も言語で解決できるのです。次々言語で解けていきました。次第に早くなり、パラパラ漫画のようにコレもコレもと解けていったのです。

それで99%の問題は解決したのでした。

 

つまり日本人が何故音楽がうまく行かないのかという大きな問題は、この「言語」で解決できたのです。当然私が突然聴こえてきた音もこの「言語」で解決できたのです。

 

ここでまた大きな問題が。

それは英語の苦手な私が様々な言語を勉強しなければならない。それも音楽に関わる関係で研究をしなければならないという大問題でした。これだけは一生かかっても無理だ。何か方法はないかとまた長い旅に出る事になりました⋯

 

 

※図は日本語を発した時のリズムと英語(インドヨーロッパ語族の言語は全て同じである)のAmerica、Beautiful、Christmasを発声した時のリズムの違いを表しています。

 

英語を少し英語らしく発音すると、音符の所にリズムが来ます(メトロノームに合わせて発音すると、母音にリズムが来て、その前に子音があることが確認できる)。

一方日本語の発音「カラスなぜ鳴くの」の出だしが「か」と強い言葉にも関わらず、リズムはメトロノームが鳴った付近から出始めることが確認できます。

 

上記のような一度身についてしまった習慣性を変えることは、容易なことではありません。

 

 


ではどうしたらよいのでしょうか。

傳田式聴覚トレーニングシステムでは、その習慣性から生まれる予測力を排除することで、短期間のうちに日本語に特化した聴覚を母国語以外の言語にも対応できる聴覚(リズム)に矯正することが出来ます。

 

その結果、今まで以上に外国語が聴き取り易くなります。また音楽においては、母国語の習慣で演奏されている音楽の印象、さらには演奏方法まで変えてしまいます。

聴覚習慣が変わると、それに伴って西欧人のような思考パターンや動作が取り易くなります。リズム感覚が変わることで、スポーツやダンスなどにおいて今まで出来なかった動作も可能になります。

 

傳田式聴覚トレーニングは、加工した音楽をわずか5分間聴いて頂くだけでも効果を体験きますが、しばらくすると元に戻ってしまいます。恒久的に効果を身につけるには、1日約30分から1時間程度、約3週間にわたって、原則として毎日聴いて頂くことが必要です。

※ このトレーニングには個人差がありますが、これまで一万人近くの体験を行ってきました。音楽関係においては変化は99%以上の効果を確認できています。 

 

 そうなんです。才能は思う以上簡単に手に入れる事ができるんです。

 {才能は買える}のです。


メモリープレーヤー Brain Training System

 メモリープレイヤーはメモリー不足のために廃版になりました。

上記写真のようにCDと専用ヘッドフォンになっています。

 

 詳しくは➡